こんにちは!
勝手にローカルレポーターうめのです(*´ω`*)
今日は私が熊本県天草市に越冬に訪れてプチ移住することになった詳しい経緯の話をしたいと思います。
海と瓦屋根と教会の天草
私が初めて天草に訪れたのは2018年の1月。
日本一周中でした。
初めて訪れた九州。
初めて南で過ごす冬。
北海道生まれ北海道育ちの私には衝撃的な事がたくさんでした。
日差しがあればコートを着ずに青い海辺を歩けます。
本当にそれだけで幸せを感じました。
崎津集落に訪れると、
瓦屋根の家々が並び、その合間から教会が。
アンバランスなようだけど、ずっと昔からここにある紛れもない日本の景色。
旅をしていると時折めまいがします。
私から見るとすごく不思議なのに、それが当たり前にずっとある。
驚きやある意味の新しさがあるのにここでは普遍的でノスタルジックなんだと思うと、心地よい眩暈がするんです。
天草はそんな眩暈を強く感じた地でした。
春が来て、夏がきて、秋が来て。
冬が来る手前。
私はまた天草へ向けて北海道から旅立ちました。
二回目の越冬です。
そしてある意味日本二周目。
旅や観光から一段階深く地方を知るチャンスであると考えました。
空き家バンク
数か月滞在するなら、みなさんはどこに住みますか?
マンスリーマンション?
ゲストハウスやシェアハウス?
便利さも、旅人や若い人たちとの交流ももちろんすごく素敵な事だけど。
私は空き家を借りたいと考えました。
今はどの地方でも放置された空き家が問題になっています。
私が住むことで何か地方の役に立てるのではないかと考えました。
そこでまず天草空き家バンクにアクセス。
私が住みたい空き家の条件は
- 水道とトイレが使える
- 庭または畑付き
- ぽっぽ号(キャンピングカー)をとめるスペースがある
ガスが通ってなくても、電気がなくても、雨漏りしてても構いません。
私は年間330日以上を車で生活しています。
水とトイレの心配がなければ結構快適に暮らせます。
以上のことを書いて問い合わせを送りました。
担当の方(Aさんとします)からすぐに連絡があって、
前向きに物件探しに協力してくれましたが
空き家の持ち主(オーナー)からの反応は良くありませんでした。
空き家バンクの空き家一覧のほとんどには月額の賃貸料が記載されています。
買う、だけでなく借りる事にも明るいと思っていたのですが・・・
実際は賃貸でも定住前提で住んで、借主側で綺麗に改築して欲しいというのが本音。
リフォームには上限があるものの補助金制度があるのですが、私は4か月ほどのプチ移住なのでその制度は使えません。
それでも自分がいる間は、自分が過ごしやすいように手作りで綺麗にするつもりです。
それを伝えましたが、マッチングはうまくいかず。
そして実際には家賃が1~3万の空き家では水道も実際に借りて使ってみないと出るかわからないという家もたくさんありました。
水道管自体がダメになっているとしたら工事が必要です。
(オーナー側で使えるか調べたり業者を使って直す義務はない)
それから私のイメージと違って
空き家バンクはすぐに持ち主とつなげてくれると思っていたのですが
不動産会社の仲介を得て契約するので書類のやり取りや敷金礼金が結構面倒そうでした。
こういった事は地域によって違いがあると思うので、すべての地方がこうとはわかりませんよ。
まず私のような人はイレギュラーなんだと思います。
色々な意味で天草の空き家バンクは私にはマッチしませんでした。
残念。
移住希望者の受け皿
じゃあ、真面目な定住希望者がいたとして
お試しで住んでみたり、家を決めるまでの滞在先が必要な人はどうすればいいのか?
天草は海に囲まれていて家探しに通い詰めるのは大変なんじゃ??
とりあえずで数か月借りるのは嫌なんでしょ?
そんな疑問が沸いてすぐにAさんから
NPO法人グリーンあまくさを紹介してもらいました。
NPO法人 グリーンライフあまくさ |天草 移住・定住 | 長期滞在宿 ダーチャかねやき | 短期滞在宿 かねやき倶楽部
ここには
ダーチャかねやきという長期滞在可能のコテージがあります。
月額3万円(光熱費など別)で1か月~1年(2年だったかも)住むことができます。
さっそく説明と見学に行って来ました。
担当の方から聞くと、この施設が出来たころはリタイヤ世代の利用が多かったが
ここ数年では20~30代の世代の利用の方が多いそうです。
この施設は私のような、新しい地で何かをしてみたいと思う若者の受け皿になっているようです。
空き家バンクでの事を話すと
やはり単身者やお試しで住みたい人への受け入れをイメージできていない節がオーナー側にあるようでした。
でも、わかるんです。
長い年月放置した家でも、どんな状態のでも。
自分の家、自分の土地なのです。
私は決して選ぶ立場ではありません。
もしかしたら
「え!?うちの空き家を女性が1人で!?
無理無理!雨漏りしてるし危ないからやめさせて!心配だよ」
って心情かもしれないですしね!
ポジティブ!!
コテージは5棟。ちょうど1つ空きが出たところでした。
しかし、私は車で暮らすことを選びました。
大事な移住希望者の若者の受け皿です。
空き家を借りたい。畑をしたい。
その気持ちは強くありましたが、この貴重な受け皿を私で満たすわけには行きません。
私にはぽっぽ号があるから。車中泊が出来る人だから。
本当に必要な人に。
それも地域の為じゃないかな。
地方ではご縁がものをいう
そんなこんなで私は車でちょこちょこ移動しながらいつも通りの生活をしていました。
空き家バンクに問い合わせをしたことがきっかけで
行政の方々も気にかけてくれて知り合いも増えたので、あまり困ったことはありませんでした。
天草の牛深では、支所の方が近くの公園に車中泊して構わないとおっしゃってくれたし
熊本県は地方でも行政の施設や道の駅にしっかりとした無料Wi-Fiがあります。
二回目の越冬。
一回目の時と生活は変わらないけど、仕方がないし困ってないからいいかあ。
なんて思っていたところで、Aさんから朗報。
「天草に別荘をもっている知り合いがいるが、ほとんど放置しているので貸してもらえないか話したよ」
すぐにAさん、オーナーさん、うめので面談会。
私の活動や旅の話を喜んで聞いてくれて、快く住まわせてもらえる事になりました!
なんと有難いご縁でしょう。
そういえば、地元北海道で新規就農した人たちから話を聞いてまわった時に
決まってこんな事を言われました。
「地域に実際に行って、実際に交流して、そこで良いご縁に助けられた」
そうか!こういう事なの
かあ。
実際にお家を見に行きました。
庭付きの平屋。
水回りはリフォーム住みで本当に普通に住めちゃいます。
山もあってみかんの木があります。
「空き家再生みたいなの期待してた。綺麗じゃん」
そんなフォロワーさんやYoutube視聴者さんの声も聞こえてきそうだけど
やる事はやりました。
紆余曲折がありました。
この素晴らしいご縁がむしろうめののリアルなプチ移住計画です。
さて、長くなったので今回はここまで。
これがうめのが現在(2019年1月)天草の地で家を借りて住んでいる理由です。
荒れたお庭再生の事、家の掃除や、ご近所さんとの触れ合い。
天草プチ移住についてどんどん書いていこうと思います。
うめのはたまに、何かに守られているんじゃないかって思う時があるんだ。
毎日がエブリディ!